コラム&エッセイ

美尻

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「骨盤」

お母さんのお尻大きい

最近自分の体型を気にするようになってきた娘が、突然、私の尻が大きいと言い出してきました。娘というのは同じ同性だからか、母親に対してどうも厳しい審美眼をもっているように思えます。

ま~、私のお尻は薄い胸周りに比べて骨盤が広いため、お尻もワイドに大きいのは事実。

それにお尻と太ももの境目のこの部分があともう少しスッキリしたら。。。

とか、 この部分に盛り上がりがあるともうちょっと上がって小尻に見えるのではと思う部分もなきにしもあらずで、娘の鋭い指摘に核心をつかれた気がしていました。

すると横で聞いていた息子が、「小さいよりは大きい方がいいだろ」と言いだし、兄妹で私の尻について議論し始めたのです。

結果、小さいより大きいのが良いと言う中学生の息子の好みは大きな尻、大きいのは嫌だと言う小学生の娘の好みは小尻ということで、意見が一致することなく終了。

やっぱり男の子は母親の味方なのよね。

しめしめと内心フフフだったのはいいですが、後々考えてみると小さいより大きな尻が好みという息子は、それは単に母親の尻とは 関係なく、男性好みの大きなグラマラス尻なのでは?と妙に複雑な心境になった母です。

さて、昨今、美尻ブームが到来し、お尻を鍛える女性達が増えていますね。

垂れている、平べったい、ボリュームがないなど、多くの日本人女性はお尻になんらかのコンプレックスを持っているのではないでしょうか?そんな私もその内の一人で、自分の事を棚にあげて言うのもなんですが、過去の垂れ尻奮闘記を踏まえた上で言わせていただきたい。

美尻を目指すなら、まずは骨盤を整えて、お尻のインナー マッスルを鍛えようじゃありませんか!と。

私が自身の尻の醜さに気づいたのは20代後半。友人とのお買い物でエスカレーターを利用していた時の事。上りエスカレーターで前方の視界を私の尻で占め尽くされた背後の友人が、「アンタ、尻が垂れてる」などと言い出してきたのです。

いやいや、キミは何を言うておる。そんなはずはない。

生まれてこのかた、自分のお尻が垂れているなんてこれっぽっちも思っていなかった私に、やっぱり垂れてると言うんです。

それからです。自身のお尻が垂れている事に気づいた私は、エクササイズのDVDを買って見よう見まねでやってみたり、ステッパーを買って1、2、1、2こいでみたり、ダンベルを買って筋トレをやってみたり。

しばらくお尻の筋トレを続けていくと、引き締まってハリが出てきたのです。

ただ、思い描いていた女性らしい丸みのある桃尻とは言い難く、確かに引き締まってヒップアップしてきたけど、お尻のほっぺをすぼめたようなエクボ尻で、パンツからはみ出るおニクはまだうじゃうじゃいたんです。

 

美尻への近道は骨盤を整え股関節を正しい位置におさめる!

垂れ尻をなんとかしようと美尻を目指す皆さんは、すぐにお尻の筋肉の強化から始めると思います。しかし、お尻単独だけの強化では、憧れの丸みあるふっくらお尻を手に入れることは難しいのです。

美尻になるためにはやはり土台となる、骨盤が整っていなければなりません。

これまでのコラムでも何度もしつこくお伝えしていますが、なんせお尻の筋肉は骨盤についていますから土台が大事なのです!魅力的なヒップをもつ外国人女性のヒップは、骨盤上部が締まり、同性から見てもそそるようないいお尻♡をしていますよね。

我々アジア系女性とはもともと持っている骨格の違いがあることも多少は関係あるのでしょうが、彼女達の骨盤、もっと言うと、骨盤の中心にある仙骨という部分がグッと頭方に引き上げられ、骨盤がキュッと引き締まっているのです。絞られているといったイメージでしょうか。

その骨盤の上にお尻の筋肉がこんもりとのっていますので、それはそれは、もう、プリプリに熟した桃尻そのものですよね。でも、我らアジア女性のお尻だって骨格が違うからと下向く必要はありません。

骨盤を引き締める腹横筋、骨盤底筋群、腹斜筋、そして、多裂筋といったインナーマッスルを活性 化することで、骨盤が整い引き締められると、アジアンビューティーな桃尻は可能なのです。

例えば、あひるのような出っ尻や、のっぺりした扁平尻の方は、骨盤が前に傾いていたり、後ろに傾いていたりして、うまくお尻の筋肉をつかえていないことが多いのです。骨盤が歪んだ状態、そして骨盤が安定していない状態では、お尻のエクササイズもうまく効かす事ができませんので、先ほどお伝えした骨盤を真っ直ぐに整え引き締めるためのインナーマッスルを起こしてあげる事が、先決です。

そしてもう一つ大事な事があります。

お尻の筋肉は骨盤だけでなはく、股関節に繋がっていますから、骨盤が整い、骨盤から出ている股関節が正しい位置におさまっていることが、美尻をつくる最重要ポイントなのです。

以前の私のお尻は、股関節が正しい位置でおさまっておらず、筋トレでヒップアップの効果を感じつつも、どうもお尻の下がスッキリしていない。余計なお肉がまだわんさか有り余っていました。さらに致命的だったのが、お尻を使っている感覚があまりなかったこと。

それからお尻の研究に情報収集を重ねると、どうやら怪しげと思われる筋肉に出会ったのです。

 

美尻に必要なファクター

さて、お尻の筋肉である「臀筋群」は三層に構成されています。
・外旋六筋
・小臀筋
・中臀筋
・大臀筋

これらの筋肉をバランス良く鍛える事が大事なのですが、中でもお尻の一番深層にある「外旋六筋」(がいせんろっきん)というインナーマッスルがすごいんです。

下の図は、骨盤を後ろから見た右のお尻の図になりますが、矢印のついている筋肉の小臀筋以外の筋肉が「外旋六筋」です。この筋肉はその名のとおり、6つの筋肉達の事で、股関節から外に捻る(外旋)する働きをします。骨盤から大腿骨(太ももの骨)の後ろ側を結び、股関節を正しい位置におさめてくれる筋肉です。

この筋肉が本来の仕事をせず、油をうっていると股関節がグラグラと安定せず、その上に重なるアウターマッスルで大臀筋という大きな筋肉も本来の仕事を発揮しにくい状態になってくるのです。

これをバレーボールの世界に例えると、骨盤を整える筋肉達がボールをひろうレシーバーで、外旋六筋がトスを上げるセッター、大臀筋がスパイクを打つエースアタッカーといった感じでしょうか。いいレシーブが上がらないと、いいトスも上がらないし、いいスパイクも打てない。まさに、美尻を作るにはチームの連携プレイが大事なんですね。(ちなみに元バレー部です笑)

話が逸れちゃいましたが、この筋肉は、大腿骨の付け根から膝を外に捻る(股関節の外旋)ことで感じることができます。ちょうど下のバレリーナのように股関節を外に捻る動きですね。言うまでもないですが、バレリーナに垂れ尻の方はおりません。常に外旋六筋を使う動作が多いからなんですね。

私はこの外旋六筋という筋肉に一筋の光を見たのです。この筋に狙いを定めると、広がったお尻が少しずつまとまってきたのです。そして、脚のラインにも変化が!まさに神筋。

 

美尻エクササイズ

ではお待たせいたしました。

骨格ラインから整える「美姿勢美脚」エクササイズより ~クラム~ をお伝えします。

①背中を真っ直ぐに横向きになり、骨盤をしっかり立てます。股関節を60~90度に曲げ両脚をそろえたら、膝の角度は90°くらいにキープ。お腹を凹ませて骨盤が動かないよう安定させます。

②踵をつけたまま上側の脚を股関節からグググ~っとゆっくり開いていきます。お尻の下のあたりに収縮感を感じようとします。

さて、何度か開いたり閉じたりを繰り返すと地味に疲れてきます。でも地味すぎるといって、このエクササイズを惰性でやってはいけません。ここで油断すると、ついつい骨盤が後ろに転げて、ただの「犬の腹見せ」ポーズになりかねません。するとお尻に効きませんのでお気をつけください。

なので、最初にお伝えした骨盤を安定させる筋肉が大事って事なんですね!ポイントは股関節を開いた時に、脚の動きにつられて骨盤が後ろに倒れないよう、おへそは正面、もしくは少し下向きに向けておきましょう。

骨盤を固定させて、股関節を動かしていく事!

正しく繰り返し行えるとお尻の真ん中から下の部分にかけてギュ~っと引き締まった感じが出てきます。

お尻が雪崩のように横に広がっているという方は、是非ともお尻のインナーマッスルのスイッチを起こしてあげることから始めてみて下さいね!もちろん、アウターマッスルと両方をバランス良く鍛える事もお忘れなく!

さー、それでは私も美尻スイッチに精を出してまいります!!

See you soon!

 
 

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