姿勢チェック
立ち姿の美しい女性は、姿勢も美しい。
デコルテが上がり、肩の余計な力が抜けて、心の余裕まで感じさせる気がしてなりません。
首のラインがスーっと伸びている女性は「色っぽさ」という特典までついてくる気がします。のれんをくぐるような、首がうな垂れている女性では決して太刀打ちできません。
女性の色っぽさは、バストやヒップだけではないと気づいた私は、いつしか女性の首元にも目が奪われるようになっていました。
。。。本当に気の抜けない年頃です。さて、存在感や印象を良くも悪くもしてしまうのが姿勢です。
ひと際目立つオーラを放つ人、実年齢よりも見た目年齢が若い人はみんな揃って姿勢がきれい。降りかかる重力に屈する事なく、自分の身体を正しく美しく保ち、そして「上手」に立っています。
その姿は、凛とした身体の奥行きとも言える「芯の強さ」を感じさせてくれます。あなたの憧れるあの女性も、きっと姿勢が良いのではないですか?しかし、他人の事はよく見えても、自分の事は見えていない、見たくない、という事は私も含めて多々あることだと思います。
どうか、人のふり見て我がふり直せ的な観点でここからは冷静に読み進めて頂きたい。
何が良い姿勢なのか、自分がどんな姿勢をしているのか、「自分を知る」第一歩として。
では心のご準備を。。。
美しい姿勢とはまずは、美しい立ち姿勢を横から見てみましょう。美しい姿勢、美しい人には「一本の軸が通っている」という共通点があります。
耳穴ー肩中央ー大転子ー膝関節のやや前方ーくるぶしのやや前方これらのポイントを結んだ一本の軸が真っ直ぐに通っている。
そして「骨盤が真っ直ぐに立っている」という事です。
重力に対して、骨格だけで身体を効率的に支えることができ、骨盤が真っすぐ立った上に、一つ一つきれいに乗せた積み木のように、胸郭、頭部がライン上に乗っています。
背骨がナチュラルなS字カーブを描いた骨の並びの良い状態なのです。ですので、身体はあまり筋力をつかわなくても真っすぐ立つことができます。
この姿勢を『ニュートラル』と言います。美しい姿勢は凛とした印象と芯のある女性に見えませんか?
しかし一方では、多くの方が骨格が乱れ、重力に負けた積み木崩しの状態になっています。
次に、代表的な不良姿勢タイプを4つを取り上げてみました。
あなたの姿勢はどのタイプでしょうか?
ニュートラルな姿勢と比べながらチェックしてみてください。
骨盤前傾/猫背タイプ
鎖骨が真っ直ぐ横に伸び、デコルテがつんと上向きの女性と、バストが下向き枯れたような女性。
あなたの姿勢はどちらですか?
しなやかバレリーナのような後ろ姿美人と、甲羅を背負ったカメ仙人のような女性。
どちらの女性になりたいですか?
迷う事なく、世の女性はみんな胸つんバレリーナになりたいに決まっていますね。
左のニュートラルと比較すると、猫背が一目瞭然です。
右は前面と背面の筋肉の偏った使い方からバランスをとろうとしてクネクネとした印象です。
このタイプの特徴は、背中の筋肉が硬く伸びて弱くなっています。骨盤が前に倒れているためポッコリ腹に。
可愛く見積もって”ポッコリ”と言っておきましたが、腹が出とるんです。腹が。
でも、本当に悩ましいところはここから。
前ももの筋肉が短縮し、日常的に使い過ぎの傾向で太ももが張ってます。太ももの張り出しが気になるタイプです。
そして、ヒップは見かけ上、上がっているように見えますが、骨盤が前に倒れているため、お尻の下に力が入らずに、実のところ長く垂れ尻になっています。
なので、ポッコリ腹を撃退する下腹部の筋肉、背中の筋肉や、お尻の筋肉は伸びて弱くなっているため、大臀筋や、中臀筋、外旋六筋などのお尻強化で眠っている筋肉を呼び起こしていただきたいところです。
骨盤後傾/スウェイバックタイプ
姿勢は語ります。そして姿勢は良くても目立ちますが、ワル目立ちもします。
「疲れている」「ダルそう」「締まりがない」そんな印象でしょうか。
スウェイとは前後に揺れるという意味なのですが、まさに揺れるように身体のバランスをとっているかのようです。
では、骨盤に注目してみてください。
骨盤を立てる筋肉が弱り、突き出して重心がズレているのがおわかりいただけますか?
このタイプは筋肉が少ない傾向でもあるので、靭帯に頼りながら身体を支えてしまう事もあります。
背中の上は硬くこんもり丸くなっているが、反対に前面の胸は沈んで貧相に見えます。
裏ももは硬く、お尻の筋肉はもはや退化としていってます。
さて、あなたは日頃から、お台所でも洗面台でももたれ寄りかかっていないですか?
椅子に腰掛ける時、リクライニング状態で座っていませんか?
レディにとってこのまま年を重ねると、肩こり、腰痛、偏頭痛など、常に痛みと隣り合わせで明るい未来はありません。
健康のために始めたウォーキングが、脚が持ち上がらず地面を擦って歩く事になりかねません。
膝裏がピーンと張ってるので、後ろから膝カックンされた日にはもう。。。
。。。頑張りましょう!!
まずは、骨盤を立てる下腹部の筋肉、脚を曲げる筋肉の腸腰筋などを鍛えましょうね!
骨盤後傾/フラットタイプ
背骨のナチュラルカーブが少ないので腰やお尻がフラット(平坦)になっていてメリハリがあまりないタイプです。
油断すると、くびれどころか腰ニクが雪崩のようにお尻と一体化して四角くなり、「おっかさん体型」まっしぐらです。
また、腰のカーブが少ない分、背骨にかかる衝撃を吸収し分散して受け止めることができず、クッションの役割をする椎間板への圧力が高まりやすい傾向かもしれません。
その負担が大きくなると腰痛などの原因に...こちらも背中がまな板のように硬くなっています。
筋バランス的には背骨を反らす筋肉などが、伸びて弱くなっているので、多裂筋、脊柱起立筋といった背骨や骨盤を立てる筋肉を目覚めさせて下さい。
フラットバック、スウェイバックタイプ、ともに骨盤が後傾していますが、股関節の出っ張りが気になる~というのもこのタイプに多いかもしれません。
骨盤前傾/ミリタリータイプ
見かけに騙されてはいけない姿勢です。
一見、ピンピンシャンとしています。
胸が持ち上がり、良い姿勢に見えますが、これがいわゆる姿勢を良くしようと頑張った、不自然な姿勢なのです。
背中をグッと反らして、懸命に胸を持ち上げているので、みぞおち辺りがパカっと突き出ます。
アゴはグッと引き過ぎる癖もあるかもしれません。
まさに頑張り過ぎている姿勢ですので、腰から背中ゾーンにかけてハリを感じやすく、実は身体に無理な負担がかかっている姿勢です。
骨盤が前傾しているので、太ももを持ち上げる筋肉、前ももの筋肉が張り硬く縮んでいます。
まずは、肋骨を元の正しい位置に戻してくれる筋肉、内腹斜筋を活性化させることをおすすめします。
美姿勢も美脚も美尻を作るカギは骨盤
さて、不良姿勢の主な4タイプについて簡単に見てきましたが、あなたはどのタイプに当てはまりましたか?
これに限らず、身体のあらゆるところが歪み混合されたタイプなどもあり、
不良姿勢は様々です。
各タイプとも、弱い筋肉、意識して鍛えたい筋肉はそれぞれですが、これらの全ての不良姿勢に共通して言えるのが「コア」と呼ばれる身体の芯の部分が弱くなり、骨盤を真っ直ぐに立たせる筋肉が弱っているという事です。
でも安心して下さい。
コアを鍛え、骨格を整えると、人の印象はこんなにも変わるものかと思うほど劇的に変身します。
元気のない下垂したデコルテだった女性のバストが、どこに埋もれていたのやら、
ボリューム満点のバストの持ち主だったりなんかしちゃって。
後だしズルいっ!と思いつつ拝せてもらいました。。。
180°別人です。
いずれにせよ、不良姿勢のせいで、女性の象徴であるバストや、くびれを失うのはもったいないのです。
そこで美姿勢をつくるにも、美脚、美尻をつくるにもカギを握っているのは「骨盤」です。
骨盤を立たせるとは一体どんな事なんでしょうか?
次回は、「骨盤」についてお伝えしますね。
では、尻の強化に行ってまいります!See you soon!