コラム&エッセイ

美脚

▼ 前回のコラム
「美尻」

オシャレに目覚め始めた我が娘。

いつの間にそんな年頃になったのか、 私のヒールサンダルをはいて近所をうろつくようになった。オシャレ心な気持ちもわからなくはないが、履き慣れないヒールで歩く姿は、 膝カックンされたコソ泥の様にしか見えない、、、。

そんな彼女の憧れる脚は、とにかく細い脚。

太ももの引き締まり感や足首のキュッと感などの「メリハリ」なんてどうでもよさそうで、 細ければ美脚と認定している節がある。おそらく、内股もカワイイ女子の象徴と思っているに違いない笑

人それぞれ美脚の定義は違うと思いますが、私は骨格ラインを整える事をお伝えしていますので 脚の骨格ラインについて少しお話したいと思います。

 

憧れの美脚

さて、今日は世のO脚女子にとっては羨望の眼差し「美脚」がテーマです。

スラッと伸びた真っ直ぐな脚は、実に羨ましい。。。

ちょっとくらいプニっとお肉がついていても、脚のラインが真っ直ぐならプニ脚でもノープロブレムだから恵んでほしい。私、そう思っていました笑

毎日、鏡の前で我が脚をつま先からじっくり眺め、開いたO脚のすき間をなんとか狭めようと、膝を内側に寄せて内股にしてみたら、膝の間が狭まった!と思いきや、左右の膝が内向きになって、今度はふくらはぎの間が開いてくる始末。

そもそも内股は私の性に合わないのだが笑

藁をも掴む思いで、「O脚矯正」「美脚特集」の本や雑誌やらを買いあさり、エクササイズに奮闘する時期がありました。それらの情報の中には、助けになったものもありました。そこは否定しません。

脚をネジネジしたり、揺らしてトントンストンとしてみたり、押し込んで1、2、3~としてみたり、骨盤を抑えてフッフッてやってみたり。

ただ、そのやり方が果たして自分の脚の状態に合っているのか疑問で、短期決戦を望んでいた私にはその過程が何十ページにも及ぶもので、なかなか面倒であった。なんだかな~と変化のわからない毎日に飽きてくると、段々投げやりになってきて、ついにまた最新本を買い求めるといった毎度のループに陥っていた。

今度こそはとO脚改善スリッパを履いてみたり、矯正ベルトを巻いてみたり、脚をチューブで縛るというO脚修行にも挑んでみたが、このO脚はただものではない。

 

その立ち方はアンチ美脚を招く!

さて、日々の自分の立ち姿や歩き方がどうなっているのか、自分を知る事はO脚を改善する上でとても重要です。

以前の私は、一刻も早くこのO脚をどうにかしたい!という切なる思いから、脚の間のすき間が「何センチ」と近視傾向になり、立ち方とかどうでもいいから、早よ改善する「技」を教えてくんなはれ といった思考になっていました。

しかし、ここは広い視野でO脚になる原因を探って向き合っていく方が、遠回りのようで近道なのだと、当たり前の事に気づかされたのです。当たり前の事すぎて、期待がハズレたかもしれませんが、自身の日々の立ち方の癖や歩き方を知って、「正しい脚のライン」を意識することが改善に繋がる一歩です。

例えば、こんな立ち方をしていると脚はどうなるでしょうか?踵の内側が潰れていたり、逆に踵の外側に乗って靴の外側だけが擦れていたり。

あなたは、踵の真ん中を意識して立てていますか?
普段、踵の内側に乗っていたり、外側に乗っていたり、土台となる足部が崩れていないですか?

ヒトの脚は、足首が曲がらない、膝も曲がらないといった案山子のような一本脚ではありません。

脚の骨組みをパーツパーツで捉えてみるとわかりやすいと思いますが、足の骨、スネの骨、太ももの骨は、足関節、膝関節、股関節、骨盤と、各関節で繋がっていますから、土台となるものが歪むとこれらの構造物は捻れたり歪みながらバランスを保とうとします。

 

O脚の共通点

私の脚にそっくり!と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

何十年と積み重ねてきたしぶとい脚の歪みは、足部の歪みのみならず、アンバランスな筋肉の使い方から、膝の歪み、股関節の歪みを招くことが多いのです。

特定の筋肉ばかりを偏って使うため、立ち方や歩き方の癖により、
• スネが外方にズレを起こしたり、
• 太ももが、外側に引っ張られたり、
• 内に捻れて膝が内に向いてきたりします。

では、どうして特定の筋肉ばかりを使ってしまうのでしょう?

これらの事からO脚にはある共通点が見えてきます。

まず、1つ目にお尻の筋肉が弱化し使えていないということです。

前回のコラムでお伝えしたお尻の奥にある筋肉で美尻にも美脚にも大事な「外旋六筋」という 筋肉を活性化することが大切だとお話ししました。この外旋六筋が弱ると、太ももは内側に捻られ内旋します。すると、膝が内を向いた状態になります。(膝の後ろの板も内を向いていますね)

2つ目に内転筋といわれる、内ももの筋肉が弱化している。

同じ太ももでも、外ももは緊張しているのに対して、内ももはタルンと弛んでいる方も多いものです。

内ももやお尻の筋肉が本来の仕事をせずにサボっていると、これらの分まで外ももがお仕事せざるをえなくなってくるんですね。

もちろん、O脚の原因はこれらだけに限らずですが、まずは内ももとお尻の強化をしていく必要があります。

 

美脚への救世主!内転筋エクササイズ

内ももの筋肉達を内転筋といいます。
内転筋は、内ももの付け根からいくつかの筋肉でなりたち、美しく立ち、美しく歩くため、そして股関節を正しい位置に安定させる求心力となるため、内ももを制するものは美脚を制する!と言っても過言ではないでしょう。

内ももを活性化するには、そこを意識して使っているという感覚が大事です。

まずベーシックな内もものエクササイズをやってみましょう。

①背中を真っ直ぐに横向きになり、下の脚を一直線上に伸ばしたら、お腹を凹ませて骨盤が動かないよう安定させます。
下の脚を内捻りして、上に持ち上げます。内ももの付け根の辺りを意識して、そこから脚を持ち上げる。

②今度は下の脚を外捻りして、上に持ち上げます。内もも全体を意識して少し斜め後ろ側で上げてください。

前回のお尻のエクササイズでもお伝えしましたが、こちらも惰性でやっては効果がありません。

意識せずちんたらちんたらやっていたら、内ももからの応答は鈍いです。なので、太ももの付け根から内ももを使って持ち上げるという意識が大切です。

そこを使っている感覚が出てくると、ワタシの脚って重!ってなると思います。大事なのは使っている感覚です!

 

美脚は一日にしてならず!

エクササイズでこの感覚をインストールさせたら忘れないうちに、より実践的にアウトプットしていくことが美脚になるかどうかの分かれ道になっていきます。

それが日常の「歩く」という動作です。

内ももを使っている感覚を感じながら一歩、また感じながらもう一歩。

細かいようですが、この日々の何気ない小さな一歩一歩が重要で、いくらエクササイズを頑張っても、正しい歩き方、正しい脚の使い方に変えなければ、O脚やXO脚といった脚の歪みを改善し安定させる事はできません。

そして何より、エクササイズを日常的に継続する事は大事ですが、この続けることこそが難しい。。。

それだったら、日常の「歩く」という動作に歪みを改善する脚の使い方を落とし込み、「歪ませない脚」、「使える脚」に変換させていく事が美脚への近道です!

美脚に必要な筋肉を使って、「正しい脚のライン」で立つ。そして歩く。

私自身も、常に正しい歩き方、脚の使い方を、日々、意識して実践しています。

何事もそうですが、地道な努力が必要なのかもしれませんね!

 
 

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