コラム&エッセイ

美しい姿勢を保つ法則。

皆様は美しい姿勢としなやかな身のこなしの女性に憧れませんか?ファッション、メイク、食生活・・・etc それらと同等にあるいはそれら以上に気になる「姿勢」という大きなテーマ。
美姿勢美脚スペシャリストとして活躍するHIROKOさんの美しい姿勢に関するコラムが始まりました。美しい姿勢とは?美しい姿勢を保つ秘訣とは?まずは、美しい姿勢を保つための基本中の基本をお話いただきます。

姿勢が良い女性は美しい

どんなにこぎれいなファッションに身を包んで外見を着飾っても、どれだけ完璧なバッチリメイクできめても、姿勢が悪いと「あ~、もったいない。。。姿勢さえよければなぁ。。。」

なんて、勝手に期待を裏切られたような気持ちになったりするのは私だけでしょうか?

それほどまでに「姿勢が悪い」というのはその人の魅力を瞬時に半減させてしまうのですね。

若い頃は姿勢の事なんてこれっぽっちも意識する事なんてなかった私ですが、年を重ねた今「姿勢は口ほどにものを言う」なんだなとつくづく思います。

これまで出会ってきた女性達の中で、惹きつけられる人、存在感のある人、なんだか雰囲気のいい女性はみんな姿勢が美しかった。

美意識の高い女性ほど姿勢をおろそかにしていませんし、美姿勢は美しい女性の必須条件であることは言うまでもありません。

何より姿勢が悪いと体型の崩れだったり、脚の歪みにも大いに関係していますので、改善したいと思っている女性は大勢いらっしゃるでしょう。脚の歪みに関しては好きなパンツ、着てみたいスカートがはけなかったりと、心からファッションを楽しめませんからね。

しかし、正しい姿勢をとると、「キツイ」「ツライ」「疲れる」3分ももたずに元の姿勢に戻ってしまった経験はないですか?美しい姿勢 =「エラい疲れる」そう思いこんでいたのは私だけではないはずです。

どうして正しい姿勢が疲れると感じるのでしょうか?

正しい姿勢は疲れる?

正しい姿勢を意識する事は大事です。

「頭のテッペンを天井から糸で吊り上げられているように」

「背筋をピ~ンと胸を張ってこの姿勢で5分!」

確かに美しい姿勢になるためにはこれらの意識はとても大事です。しかしです。心を鬼にして言わせていただくと、残念ながら、これらの意識だけでは本当の意味での美しい姿勢を保つ事はできません。

本来、「美しい姿勢とは重力に対して、骨格だけで身体を効率的に支えてくれているので、あまり筋力をつかわなくても真っすぐ立つ事ができるのでラク」なはずなのです。実は美しい姿勢を保つには、法則があるのです。

美しい姿勢は骨の配列が決め手!

猫背だからといって無闇やたらに胸を張る事が良い姿勢だと思っていませんか?背筋を伸ばしてるつもりでもムダに力んでしまい、逆に腰を反り過ぎたりしている人は多いものです。無理してつくった姿勢は不自然で決してラクではないはずです。まず姿勢を良くするためには、骨格を整えて骨の配列を正しく保ことが大事になってきます。

美しい姿勢には骨盤の定位置、胸郭の定位置、頭部の定位置というのがあり、そのラインがまっすぐきれいに並ぶことが、美しくラクに立てる姿勢となります。

人間の身体はみたらし団子に似ていて、一個一個の団子を形崩れなく丸く成形するかのごとく、足部、骨盤、胸郭などの各部位ごとの歪みを整え、整えたらこれらを真っ直ぐ串に刺すように、足部の上に、骨盤、胸郭、頭部を正しい配列で立つのです。骨の上に正しく骨を乗せるようにそれぞれの骨格の位置が所定の位置に並んでいれば余計な筋力を使わなくても身体がラクに立てるという事なのです。

正しくない姿勢のまま筋肉を鍛えると、身体はその状態のまま筋肉が適応してしまい、悪い姿勢へと変化します。ですので、正しい骨の配列でトレーニングする事がものすごく重要にになってくるのですね。

インナーマッスルで姿勢を整える

私達はいつでもどこでも、常に「重力」という目に見えないシャワーを浴びていますので、重力に抗う筋力が無ければ、正しい姿勢を保つのは難しいわけです。

そこで骨格ラインを正しく保ち姿勢を維持させるためには、次にお伝えするインナーマッスルを鍛えていく事が大事になってきます。

姿勢の崩れ=体型の崩れと言われるほど、姿勢はボディメイクに深い関係があります。

以前の私は年から年中、肩車をされているのではと思うほど、肩コリがひどく猫背で、何度も何度も繰り返すギックリ腰、おまけにO脚族という、身体の悩みを挙げるときりがないほど、歪んだ身体で固められていたんですね。

当時の私はとりあえず筋トレさえすれば、全ての身体の悩みが解決されると思っていた節があり、我が身の行く末を案じた私は、すぐさま重いダンベルを持って筋トレを始めたのです。もともと私の身体は上半身がショボい。。。下半身がどすこい。。。と別物のようにアンバランスで、体力はついたものの、もともと張っていた前ももや外腿が、益々パワーとボリューム感を増していったのです。

しかし一方で、内ももやお尻は、君たちはいったい今まで何してたん?と思うほど、タプンタプン揺れていたのです。肝心な歪んだ脚のラインは相変わらず健在で、O脚のすき間は、これっぽっちも狭まっておらず、そんなバカな、んなわけない!っとやさぐれたものです。

さて、人間の筋肉は大きく分けて

・インナーマッスルという骨格を整え支えてくれる筋肉

・アウターマッスルという身体を力強く動かしてくれるたくましい筋肉

に分けられます。

インナーマッスルは動作時に関節の位置がズレないよう繋いで、ネジを締めてくれる役割を果たしてくれるのです。猫背やO脚の改善には、背中やお尻、骨盤を引き締めてくれるこれらの筋肉を鍛えることが大事です。

一方、アウターマッスルは、大腿直筋やハムストリングといった前ももや裏ももの筋肉、腹直筋といったお腹の表の筋肉などで、身体を力強く動かしてくれるたのもしい筋肉達なのです。

私はこれらの筋肉を使うのが大の得意でした。つまり、猫背やO脚を改善するためのトレーニングではなく、ワタシ史上すこぶる元気な太もも作りに精を出していたのです。

ここで勘違いしていけないのは、アウターマッスルが悪いという事ではありません。

アウターマッスルもインナーマッスルもどちらの筋肉もボディメイクには必要ですし、やはり、見た目のハリを保ってくれるのはアウターマッスルなので適切に鍛えたいところです。

ただ、猫背やO脚といったマイナスな身体なら、過去の私のように闇雲に暴走するのではなく、目的を明確にして、今の自分に必要なトレーニングを選択する。そして骨格を整えるインナーマッスルで、まずは一度身体をニュートラルにリセットしていくことが大事なのです。

正しい姿勢×時間

残念な事に猫背もO脚も、インナーマッスルを鍛えただけで改善されるという単純なものではありません。

例えば、背中の丸まった猫背の方は正しい姿勢をとらせても普段の猫背姿勢に慣れているため、「これが正しい姿勢ですよ~」とただしても、「いや、アンタの姿勢こんなんじゃなかったでしょ」ってすぐに戻ってしまいます。

これには筋肉の長さに関係があります。猫背は背中の筋肉が長くなって伸びた状態になっている反面、前面の筋肉は短く縮こまっています。

なので、先にお伝えした、

・インナーマッスルを使い、
・骨の配列を意識し、
・正しい姿勢と正しい身体の動きを認知させ、

まるで形状記憶させるかのように身体に落とし込んでいくのです。

O脚もしかり。

前ももや外ももの筋肉ばかりを使う傾向があるので、お尻のインナーマッスルや、内ももの筋肉を強化し、正しい脚のラインで、正しい脚の動きを身体に落とし込む事がO脚改善の近道なのです。日々の暮らしの中で、どれだけ意識してこれらの筋肉を「普段使い」できるかで、最適な筋肉の長さへと変化し、美姿勢美脚の保持、安定に繋がるのです。

というわけで、次回は姿勢チェックに続きます!

See you again!