コラム&エッセイ

iinaのチャレンジ

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「iinaのはじまり」

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。前回からそんなに時間が空いていない?というくらい早かった11月。年末というのもあるし、イギリスへ行っていたのもあって駆け抜けるように過ぎて行った気がしています。そして私はさらにまた年輪を増やしてしまいました(笑)

イギリスでの料理教室は、私にとって挑戦でありとても勉強になるものでした。私のやりたい、を叶えてくれたのは、たくさんのサポートをしてくれたオーガナイザー、場所提供をしてくれたカフェ、そして何より参加者の皆さまでした。

一言では言い尽くせない感謝の気持ちと、さらにもっと私がお返しできるような人間になりたいです。やってよかった、行ってよかった、と思って頂けるように。

それはさらに私が挑戦をし続けて、輝くことだと感じています。

挑戦というのは恐怖です。挑戦というのはその時ただ、一回きりではないのです。そのえいっ!という挑戦で歯車が回ります。なんでも1速は馬力がいるのです。強いから挑戦するのではなく、弱いから挑戦する。「辛い・怖い」を抱えたまま動き出す。それの連続が歯車をもっと大きな歯車へと繋いでくれます。

ちょっと前置きが長くなりましたが、今回はテーマが20代の頃(まあ数年前もまだ20代ではあったのですが)ということで、思い出しつつ書いてみたいと思います。

冒頭に書いた「挑戦」。20代の最初の頃は何にも挑戦したことはありませんでした。挑戦、という外向きのことよりも自分の内面と戦っていたような気がします。外に興味が向くほど自分がちゃんとしていないというか、はたから見れば普通に働いている20代だったのかもしれませんが、自分では夢を持てない廃人のようだったと思います(笑) 今思うと大変勿体無い。

若いというだけで素晴らしい、そんな時期を無駄にしたようなそんな気持ちですが、覆水盆に還らず。

そんな時にひょんなことから興味を持ったのが、以前の記事にも書いたマクロビオティックだったのです。

食べ物が身体と性格を変える…?一見信じがたいけど、いやいやそんなことってあるよねって、自分の視点から感じていた部分に共鳴しました。この人は見た目や性格からこういった食べ物が好きだろうな、こういった食生活だろうな、とか実は自然と感じていた部分だったので。

マクロビオティックでいう望診のようなことが昔から自分の感覚の中にあって、それを知った時に妙に腑に落ちたというか。そこから大変興味を持ち、今まで何もやりたいことのなかった私が、もっと知りたくなって勉強をするためにマクロビオティックを教えてくれるスクールへ申し込みました。

結局はこの挑戦が今の今までずっと原動力となり、くるくると私の歯車は動いて、繋いでくれています。若い頃は、頭の中でぐるぐる考えて諦めたこと、無理だと決めつけて動かなかったこと、たくさんあった。だから身体も壊してしまったし、いつも晴れない気分だった。何がいけないのかばかりを探しては闇に迷い込んでいました。笑

お陰様で自分の悪いところはめちゃくちゃ言えます。いいところはほとんど見つかりません。こんなにいいところが少ないなんて、と悲しくなるほど思いつきません。だけれど、いいところなんて探さなくていいんだ、というところに今は行き着いています。「自分のいいところ」はわからないけれど、「自分がいい!と思うこと」がわかれば、それをやり続けて突き通します。そうするとまたそれに面白がってついて来てくれる人がいるのです。

ただ20代の前半はなかなか何がいいのか、何がやってみたいのかも漠然とし過ぎていて人を説得できるような志を持つことさえできていませんでした。

何もやってみたいこともないのにがむしゃらにあれもこれもと挑戦する必要はないかなあと思うのです。こうなったらいいだろうなあとかこれやってみたいなあとか行ってみたいなあとかそういう気持ちを大切にして耳を傾けて自分にしてあげることを挑戦と呼んでいいと思います。

休みたい、とかそんなのも挑戦です。そのためにはたくさんの犠牲があるかもしれません。お金とか時間とか人との繋がりとか。それでもやる、と決めることが挑戦なのです。それが後から自分とその失ったと思っていたものがもっと大きくなって返ってくる。これは間違いないと思うのです。

若い頃というのは身体も頭も強いです。お金はありませんが必ず支援してくれる人や制度があります。やってみたい!という挑戦を叶えやすいと思います。だから、もしこれを読んでいる若い人が居たら、遠慮せずやってみたいを声に出してください。そして覚悟をしっかりと持って欲しいと思います。

そしてもちろん、若くなくとも。(私ももうこっちの部類に入るので)挑戦し続けてください。いつだって遅くないです。チャレンジがまた新しいチャレンジを連れてきます。自分の世界は自分が知っているよりもっともっと広いと思います。いい歳して、とか続けられないかも、とか言い訳は次から次へと出てくる思いますが、やり始めることがあなたを今よりもっとキラキラと輝かせてくれると信じています。それは、どんなヘルシーフードよりエステより効果てきめんです。

私のやってみたいこと、イギリスに行ったことでまたさらに膨らみました。私は無言実行タイプなので書きませんが、私がやっていることをみていてくれれば、あーこんなことに挑戦したんだな、ってわかっていただけると思います。そしてそんな挑戦に一緒に乗ってくれる人がきっといると、思いを馳せています。

次回は「30代のライフスタイル」をテーマに、今の私について書きますね。きっと公開が年明けになると思われますので、皆様良いお年を〜!

 
 

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