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ジェフリー・バワが作った理想郷「ルヌガンガ」

ヘリタンス・カンダラマへ行けなかったことを少々悔みながら、
それでも、ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハゲダラ
トリートメントとアーユルヴェーディックミールと建築を堪能して3日間を過ごし、
かなり大満足な気分で、後ろ髪を引かれながらも、今回の短いアーユルヴェーダ体験を終了。

ガイドのマーダワさんが、3日ぶりに白のプリウスで迎えに来てくれました。
バックパックで電車やバスに乗るような旅と比較すると・・・なんだか贅沢だなぁと感じ感謝すら覚えます。
久しぶりに聞くマーダワさんの群馬訛りの日本語も新鮮です。
やっぱり、彼の笑顔と圧倒的にのほほんとした雰囲気はとてもまぶしい!

ツアー最終日になるのですが、
その日はちょっとワガママを言って、予定を大幅に変更してもらいました。

いざ、ジェフリー・バワが作った理想郷「ルヌガンガ」へ。

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ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハゲダラからはとても近いので、
こちらへ宿泊するなら絶対に行った方がいいと思います。
バーべリン・リゾートからもそれほど遠くはないはずです。
1998年にはチャールズ皇太子も訪れたことがあるそうですよ。

ツアーには組まれていませんでしたが、どうしても、バワが作った理想郷を一目見たくて。

実を言うと、主人は、もともと、医師を目指す前は、建築家を目指していたのです。
しかも、ガーデンが大好きで、今の沖縄の自宅も、ガーデンに一目ぼれして(賃貸ですが)住むことを決めたくらいです。
夕食の前にビールを飲みながら庭に水やりをするのが、至福のひと時で、サボテンや多肉植物をこよなく愛します。
私がここへ行こうよ。と雑誌を見せて、説明すると二つ返事で答えが返ってきました。
(『LLMP RAW FOOD RECIPE BOOK』や『スーパーフード図鑑&ローフードレシピ』にちょっぴり登場するサボテンやエアプランツは主人が可愛がっているものです。見つけられるかな…!?)

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世界一美しい庭といわれる「ルヌガンガ」

バワが建築家になるのを決意したのは1948年、「ルヌガンガ」(塩の川)という土地との出会いによる。
イタリア永住の夢を捨て、スリランカに生涯のパラダイスを探そうとするも、
理想の物件に巡り合えずあきらめかけた。
しかし、コロンボから60km離れた南西海岸沿いのベントタ地域に、オランダ時代にはシナモンガーデン、
イギリス時代はゴムのプランテーションだった25エーカーのこの土地を見つける。
緩やかな丘陵を描き、川に囲まれたジャングルのサンクチュアリ。
それから50年以上、生涯にわたり少しずつ手を加えていった。
彼のロマンとポエジーが凝縮された庭、ルヌガンガは、イタリアのルネサンス式庭園と
18世紀の英国式庭園を、スリランカの熱帯の生態系に合わせて再解釈した究極の庭だ。

カーサ・ブルータス 2003年4月号より
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私たちは、ガーデンといっても、女性的な可愛いお花が咲き乱れるガーデンではなく、
男性的でワイルド、でも繊細さも持ち合わせたトロピカルなガーデンを好みます。
ガーデンにもいろいろな好みがあるとは思いますが、
ジェフリー・バワのガーデンはまさにツボ。
主人はバワのガーデンを見て・・・「50年以上も前から自分と同じ感覚を持ちあわせている人がいたなんて…ちょっと嬉しい。」との感想。(ちょっとおこがましいけどね!)

マーダワさんも、ルヌガンガには初めて来たそうで、
「36ねんもいきてきたのに、こんなところがあっただなんてしらなかったです。きてよかったです。」
といっていました。
スリランカの人でも知らない人が多いみたいです。

場所は、少し分かりにくく、
車でもちょっと入っていきにくいような、まるでジャングルのように茂るうっそうとした山道を抜け、
ガーデンの入り口に到着します。
よくこんなところ見つけたな、バワさん。
こんな場所を50年以上もかけて少しずつ手を加え、作り上げていっただなんて、ちょっと驚愕してしまいます。
何の制約も受けず、ただただ、自分の理想を具現化するために、何度も何度も手を加え諦めず50年間作り続けたバワの別荘。
趣味にしてはちょっと壮大すぎますよね。笑
建築的な云々は私にはよくわかりませんが、
一人の建築家が生涯をかけて作り上げていった理想郷を目の前にして、
やはり、彼が思い描いた理想への執着、圧倒的にこだわりぬいた一人の人間の生き様を肌で感じずにはいられませんでした。

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とにかく素晴らしいのひとことです。
様々なガーデンの好みはあるにしろ、
ガーデン好きな人なら、一目見た方が良いかと思います。
そして、今は亡きバワはこの地に静かに眠るそうです。

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その日の最後のディナーは
マーダワさんと主人とテーブルを囲み、
3人で一緒に食事をしました。

教養と優しさと謙虚さを兼ね備えたスリランカの人は
日本人ともとても合うような気がしています。
異国の地で異国の人と、共に食事をし、語らうのはとてもよいものです。

最後、空港へ送ってくれたマーダワさんが握手をしながら
「さみしくなりますね」
と言ってくれたのがとても印象的でした。

こうした一期一会な出会いも旅の思い出となって
脳裏に刻まれていくのでしょうね。

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